客家（ハッカ）という民族の間では、約1800年前から飲まれ続けているお茶で、「日に3杯の擂茶を飲むと、98歳まで健康でいられる」とまで言われている程、栄養価の高いお茶です。客家人は現在、中国、台湾、香港、東南アジア諸国などに多数居住しています。

擂茶は、約1,800年前に客家という民族から始まりました。当初は、お米・お茶・生姜を擦った飲み物でした。このお茶は、人々の疫病を治したとも伝えられ、三生茶と呼ばれ、三国志時代には、名将「張飛」もこの味を絶賛し「このお茶を飲めば、三代までも幸せになれる」と語ったと言われています。

宋の時代には、貴族のお茶として広まり、五穀・お茶・果実・花なども原料として加わり「七宝」とまで呼ばれるようになりました。現代においても客家民族の間では、「おもてなしのお茶」として飲まれています。