料理家栁川かおりさんセレクション
毎日でも飲みやすい台湾茶の魅力
台湾茶を飲んでみたいけど、どうやって日常に取り入れるのがよいでしょうか。
料理家の栁川かおりさんに、台湾三大烏龍茶それぞれの魅力や食事との合わせ方をお聞きしました。
料理家・栁川かおりさん
料理家であり現役医師。二児の母としてシンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。 ゆっくりと時間が流れるようなスタイリングの世界観で多くの主婦層に圧倒的な支持を得る。
たとえば朝食にクロワッサンと。
一日のはじまりを少し贅沢にする「東方美人茶」
「紅茶にも似た風味で香りが高く、ちょっとリッチな気分を楽しみたいときにいいですね」と東方美人茶について語る栁川さん。バターを使った洋菓子やパンとの相性もとってもいいですよ、と教えていただきました。
「急がないといけないけれど、少し心にも余裕をあげたい朝ごはんに東方美人茶はいかがでしょう。クロワッサンと合わせるだけでも、香り高いお茶のおかげで十分リラックスできて贅沢な朝になりそう。しっかりとした香りのお茶なので、バターのしっかり入ったクロワッサンにも負けないですね」
クロワッサンとフルーツやナッツ、生ハムをお皿に盛り合わせて。それからお手製のりんごジャムも添えて東方美人茶を合わせれば、それだけですてきなモーニングセットに。「ジャムの作り方はとっても簡単。皮をむいてすりおろしたりんごとレモン果汁をすぐに合わせます。それを鍋に砂糖とともに入れて煮詰めていくのですが、そのときにお茶パックにリンゴの皮を入れて一緒に火にかけてください。きれいなピンク色のジャムになります」栁川さんおすすめのリンゴジャム。パンやヨーグルトと合わせるのにぴったりで、かわいい色がテーブルを華やかにしてくれます。
「娘は紅茶はストレートでは飲めませんが、ほんのり甘みが感じられる東方美人茶ならお砂糖なしでも美味しいと飲んでくれるんです」と、栁川さんは親子で東方美人茶を楽しんでいるよう。お菓子と東方美人茶が揃えば会話も弾む楽しいお茶会になりそうですね、ともおっしゃっていました。
お寿司やお魚料理にもぴったり。すきっと爽やかな「文山包種茶」
「このお茶を飲むと、なんとなくおばあちゃんの家を思い出すような懐かしくて優しい気分になるんです」と「文山包種茶」について語る栁川さん。「娘もおばあちゃんちのお茶みたいって言うんです。きっと緑茶と似ているからでしょうね」。
そんな文山包種茶を料理に合わせるなら「断然和食ですね!」と言い切る栁川さん。「和食を邪魔しない穏やかさが特徴だと思いました。出汁の風味やお醤油の香りとも相性がいいですね。お刺身やお寿司とも相性抜群です」
文山包種茶と合わせる魚料理なら、「酒蒸しはいかが?」と栁川さん。煮付けのように味のしっかりしたものではなく、お魚の繊細な味を引き立てる酒蒸しのような淡白な料理ともよく合う、と教えてくださいました。「酒蒸しは蒸し器を使わなくても、電子レンジで簡単に作れますよ。下処理した魚にお酒を振りかけて、ふんわりラップをしてから電子レンジで加熱してくださいね」
酒蒸しができたら、そこにきのこあんを。きのこあんは、和風だしにお好みのきのこを加えてさっと煮て、おろし生姜を加えてから水溶き片栗粉でとろみをつけます。「お皿に盛り付けるときには、ネギなどの緑を添えると美しい仕上がりになりますよ」と盛り付けのワンポイントも教えてくれた栁川さん。
栁川さんは、文山包種茶のスッキリ感は緑茶に通じるものがあります、ともおっしゃっています。「爽やかな味わいと香りは、飲むと気分も頭もスッキリさせてくれますね。仕事中や勉強中にぴったりだと思います。あたたかい文山包種茶を水筒に入れて、ランチタイムにお弁当といただくと午後からもシャキッとがんばれそうですね!」。
低発酵で私たち日本人にもなじみやすい文山包種茶。和食によく合い、気分もスッキリさせてくれるので、毎日飲むお茶として常備しておくとよさそうです。
香り良く味わい深い。しっかりとした味の中華料理に合わせるなら「凍頂烏龍茶」
「烏龍茶は苦いもの、という先入観を持っていた私の認識を変えてくれたのが、このお茶なんです」と「凍頂烏龍茶」との出会いを教えてくれた栁川さん。友人から台湾のお土産にもらった凍頂烏龍茶を飲んでみたところ、苦味も渋みもなく、ほんのりと甘くて爽やかな味に、烏龍茶の認識が180度変わったといいます。
「凍頂烏龍茶には、やっぱり定番の中華料理が一番合いますね」と栁川さん。一口飲むとスッキリと口の中がリセットされるので、濃い目の味や辛い物、油を多く使っているものがおすすめとのこと。
「たとえば、麻婆豆腐やチャーハンに餃子、それから酢豚もいいですね」と栁川さん。「普通は、酢豚はかたまり肉で作りますが、スライス肉でも応用できますよ。火が通りやすいので作りやすいですし時短にもなります」と酢豚を作るちょっとしたワザを教えてくれました。「しっかり味付けをした酢豚には、香りがよく飲み口がさっぱりとする凍頂烏龍茶がやっぱりよく合います」。
食事中だけじゃなく、食後にもぜひ凍頂烏龍茶を、とすすめる栁川さん。その理由をうかがうと、「食後に温かい凍頂烏龍茶を飲むことでほっと一息付けて、きっと食べ過ぎの予防になるはずですよ!」とのこと。物足りないなと思ったら、凍頂烏龍茶を一口。健康を気にしている方にもおすすめですね。
気軽に楽しめる台湾茶で毎日を豊かに
栁川さんから教えていただいたように、食事中、食後、リラックスタイムなど、自分のライフスタイルに合わせて取り入れやすいのが台湾烏龍茶の魅力です。お茶の入れ方やどういうシーンで飲めばいいのかわからない方もいるかもしれませんが、まずはいつものお茶を飲むように気軽に楽しんでみてほしいです。
烏龍茶に含まれるポリフェノールには、脂肪の消化吸収を防いで体外に排出する働きがあるといわれています。利尿作用のあるカフェインも含まれており、烏龍茶を飲むことで体内の水分が更新され、美肌にも良いとされています。
健康や美肌のためだけでなく、お茶をゆっくり飲む時間そのものがきっと心身の癒しにつながるはず。台湾烏龍茶を日常に取り入れて、心身ともに豊かな生活を送ってみませんか。